ゴルフの新ルール 1〜6
新しい規則はゴルフゲームをより分かりやすくプレーすることができ、これからゴルフを始めるプレーヤーにとっても理解できるよう現在の規則と比べて大きく変わっています。
その一方で、これまで以上に プレーヤーの責任を明確にし、正直さ、誠実さを信じることを明記しています。
現行規則からの変更箇所は多岐にわたっていますが、その中からプレーヤーがコース上でよく使う主な規則を解説いたします。
※JGA ゴルフジャーナル VOL103(公益財団法人 日本ゴルフ協会発行)より転載
1 プレーヤーの行動
ゴルフはプレーヤー自身が規則を適用し、必要であれば自らに罰を課すゲームです。
したがって、プレーヤーはゲームのすべての面で誠実で、正直でなければならないことが明記されています。
そして規則もプレーヤーが合理的に行った判断をできるだけ尊重することも追記されています。
また、委員会は独自の「行動規範」を作成し、それに違反したプレーヤーに1打、2打、失格の罰を課すこともできます。
2 コースの名称
コースは上記の4つの特定エリアとなります。
そして4つの特定のエリア以外の所はジェネラルエリアと呼びます。
3 クラブの損傷
プレーヤーがクラブを損傷してしまった場合の選択肢は2つだけです。そのまま使うか、プレーを遅らせることなく修理するか、のいずれかとなります。
どのようにしてクラブが壊れたのか、そしてその損傷がどのような状態なのかは関係ありません。
4 距離計測機
原則として距離計測機器の使用をすることができます。
一方、委員会はローカルルールで距離計測機器の使用を禁止することができます。
距離計測機器で計測できるのは2点間の距離だけであり、高低差その他のプレーに影響する状況を計測することはできません。
なお、距離計測機器にいろいろな計測機能がついていたとしても、2点間の距離を計測する機能以外のものを使用しなければ違反とはなりません。
5 速やかなプレーのペースの奨励
プレーヤーは通常、自分の順番となってから40秒以内でストロークを行わなければなりません。
また、ストロークプレーでは、安全が確保できるのであれば、球の位置に関係なく、準備ができたプレーヤーからプレーすることが奨励されます。
これらのことを各プレーヤーが心がけることでゴルフを速やかにプレーすることができます。
6 球を捜す時間
球を捜す時間は現在の5分間から3分間に短縮されます。
この変更はプレーのペースに役立つでしょう。